Development Tour 1日目-Day17

今日は深夜3時に体の異変を感じ起床。とにかく吐き気があり、「こんなんで試合出られるのか?」と思いつつ、2時間ほど仮眠。5時に起きて、5時半に家を出ました。熱はなかったので、そのうち良くなるだろうという希望的観測のもと、会場に向かうことにしました。昨日練習した通り、電車で試合会場に。ところが、切符売り場が開いていません。早朝は開いていないみたいです。仕方ないので、オンラインでチケット購入。後日気づいたのですが、駅のホーム内に自動券売機がありました。電車のチケットは何種類かあります。基本的に、片道よりも往復で買った方が安いので、往復チケット(Return)を買いました。

オンラインチケットの画面

電車に乗っていると、車掌さん?がきて、チケットの確認をしていました。スマホでオンラインチケットを表示して見せます。どうやら、車内でも精算できるようで、お金を払ってチケットを発見してもらっている人もいました。有人の券売機がやってなかったからかな。気持ち悪すぎて、車内ではずっと寝てました。

2回の乗り継ぎを経て、電車に乗ること2時間。会場最寄駅のWigan North Westernに着きました。駅からはバスです。僕の持っているバスの定期は、マンチェスター市内で使えると聞いていたので、使えないと思っていたのですが、使えました。同じバス会社だったからかな。バスを降りて、5分くらい歩いて会場へ。途中で、同じ方向に歩いている人を見つけ、黒靴に黒スラックスなので選手だと思ったらそうでした。

この奥が会場

会場の中はこんな感じ。ジムが併設されています。スポーツホールみたいな感じなのかな。

8時に受付が始まり、選手の列ができます。受付では、名前とゲストについて聞かれます。1選手につき、1名をゲストとして会場に入れることができます。僕は連れ添いがいないので、"No guest."と答えました。その後は荷物検査です。正直、何を見ているのかはわかりませんでした。検査を終えたら、リストバンドを貰って受付は終了です。未成年選手(18歳未満)はライトグリーン、成年選手はシルバー、ゲストはオレンジ色のリストバンドを貰います。

PDCロゴの入ったリストバンド。再入場の際に必要になります。

受付の時に、コーラーで有名なHuw Wareに、「今回がデビュー戦かい?頑張ってね」と言われたのが、とても嬉しかったです。

会場内には、フロアトーナメントでよく観る青い仕切りと一面に並べられたボードがズラリ。

そりゃ、こんなツイートもしたくなるわけですよ。自分が、あのPDCプレイヤーと同じ土俵にいる。人生でこんなことがあって良いのだろうか。そう思いつつ、テーブルに荷物を置き、練習に向かいます。テーブルは円卓で、10人弱くらい座れる大きなものです。ボードはもちろん、Winmau Blade6 Triple Coreです。世界で最も良いボードと言っても過言ではないでしょう。しかも新品。いいのか、俺なんかがこのボードで投げて。しかし、依然として体調は良くありませんでした。軽くアップしたら、机で突っ伏して寝てました。立っているのが辛かったです。

しばらくして、試合で水が必要になると思ったので、買いに行くことにしました。PDCでは試合中に水しか飲むことができません。水以外のものを飲んだら、失格になります。アルコールや水、食べ物は中の食堂みたいなところで買うことができます。値段は普通です。特別高くもなかったです。9時半に受付終了のアナウンスがあり、10時にドロー、10時半に試合開始でした。呼び出しは、そのボードにおける最初の試合のみで、後の試合はDartsconnectを各自で確認する必要があります。したがって、選手は各自で試合ボードを確認するだけではなく、自分のボードで行われている試合の進行を逐一確認する必要があります。これは、PDC Asian Tourもそうだったなって。

そして、いよいよ僕の試合。練習スローは、選手とチョーカーが揃ってから、9ダーツ (3スロー)です。でも、そんなに厳密ではないみたいです。"More 12?"と「あと12ダーツ投げても良い?」という選手もいます。"More ○?"は「あと○ダーツ投げても良い?」という確認です。海外の試合に出る人は覚えておくと良いと思いますし、積極的に使っていきたいところ。コークはDartsconnectで名前が上にある選手が先に投げます。先行が決まったら、相手選手とグータッチをして試合開始。会場に来て練習してる時に気づいづいたのですが、あの青い仕切りのおかげで、オッキに立つと邪魔なものが全く見えません。隣のボードはもちろん見えないし、チョーカー以外の人も見えません。これは集中できますね。試合内容としては、相手のこぼしたレグを3つ拾いましたが、まくられて3-4で負け。最後のダブルが全然入らなかった。試合が終わったら、相手選手とチョーカーに握手。負けたので、次の試合のチョーカーです。待っていると、すぐに選手がきました。ボードの近くで見ているので、ダーツがボードに刺さる音のえぐさで、飛びのヤバさがわかります。久しぶりのDartsconnectだったので(PDC Asian Tour Taiwan以来だから3年ぶりくらい)、少し不安でしたが、特に問題なく操作できました。よかったー。

次の試合まで、時間があったので、体調も良くなかったし休んでようと思ったら、Development Tourに出ていた韓国代表の子が話しかけに来てくれました。彼はJaein Oh。とても気さくで優しい人で、「同じテーブルにきなよ!」ということで、アジア勢で集まることに。同じ卓には香港のHugoやMathewもいました。軽く自己紹介して、挨拶。すぐにFacebookを交換しました。なぜか、みんなSNSFacebookがメインみたい。僕もそろそろ更新しないとな。Ohも初戦で負けてしまったので、いろいろ話していました。「せっかく韓国予選勝っても、全て地腹だから、めっちゃ金かかるよ。まじで、このシステムどうかしてるよな!」と話していました。日本も同じようなものですね。体調も戻ってきたので、試合観戦。よく観ると、普通にPDCで活躍している人もちらほら。アイルランドKeane BarryやオーストリアのRusty Rodriguez、イングランドのJosh Rock、元BDOユースチャンピオンでオランダのJustin van Tergouw......皆んな飛びがきれいで、力みがないスムースなフォームで、スタッキングがえぐい。特に感動したのは、Keane Barry。ボードに対して、矢角がつかない特徴的な刺さりの彼ですが、リリース後はめっちゃ矢先が上向いてる。そして、刺さってるダーツ にめっちゃ吸い込まれる。どうなってんだこれって感じ。

1試合目の決勝が終わると、その旨のアナウンスと、勝者の名前が読み上げられ、すぐに次のドローが引かれます。またもや、最初の試合です。

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今度はウェールズの選手と。相手が上がりミスったのを拾って、2-2にしましたが、15ダーツと17ダーツを喰らって負け。どちらも2桁でテンパイしていただけに、悔しいですね。詰めがあまい。一方で、ついていけている感覚もあります。もう少しで手が届きそうな感じ。やってきたことは間違ってなかった。そう確認できました。チョーカーを終えて、アジア勢で固まっているテーブルに戻ります。今回はみんな早く負けてしまったようで、「帰らね?」ってHugoに言われました。僕も体調が良くないので、そのつもりでした。「また明日ねー」ってみんなに言って、帰路へ。電車を調べたら、3番線とのことで、向かうと2番線までしかありません。駅員さんに、「3番線って、どこですか?」と聞くと、道路挟んで向こうと言われました。確かに、朝、着いたときに、道路を挟んで駅の隣に駅があるなとは思いましたが、まさか同じ駅だとは思いませんでした。事情を話して、改札から出してもらい、道路を挟んで隣の駅へ。ちゃんと3番線と4番線がありました。帰りは乗り換えがありませんでしたので、爆睡。でも、体が熱いのが分かります。あー、熱出てるなと思いつつ、帰宅。体温を測ってみると、36.8℃。うそ、熱なんてないじゃん。17時くらいに家に着いたのですが、シャワーを浴びて、すぐ寝ることにしました。明日こそは万全な体制で試合がしたいですね。